子供のおやつ

おやつは与えない?

ジュースを飲む子供のイメージ

子供におやつを与えることは親としては避けられないのでしょうか。 産まれてきたばかりの赤ちゃんは菓子屋の存在も知らなければコンビニも知りませんし、不二家もペコちゃんも知らないので当然お菓子の存在を知りません。 もちろん歯医者さんも知らなければ保健室もまだ未知です。 成長するにつれてこれから覚えていくでしょうが産まれた時はお菓子の知識を一切持たずに誕生するので、チョコレートやチューイングガム、クッキーやキャンディー、ポテトチップスやポッキー、ハイチューやグリコのキャラメル、ポリンキーや酢昆布、甘納豆やうまい棒、きのこの森やたけのこの里、チョコボールやおっとっと、ビックリマンチョコやオレオ、ワラビ餅やベビースターラーメン、ポップコーンやチロルチョコを食べたことも見たこともないので知りません。 そしてそれらを食べることで虫歯になり、その治療で歯医者さんに通うことになるかもしれない危険もまだ考えたこともないでしょう。

親は産まれてきた子供が健康に育つことを願っています。 これは風邪をひかない、怪我をしないといったことに加えて虫歯にならない、という口内の健康も含まれています。 この願いを叶えるにはお菓子を食べさせないことが近道のように思えますが、たとえ親がお菓子を食べさせなくても子供はお菓子の味をどこかで覚えてしまうでしょう。 成長するにつれて親から離れる時間も多くなり、そこでいろいろな体験をして学ぶことになる子供ですが、家ではお菓子を一切食べさせなかったとしても外での体験で甘くて砂糖を贅沢に使ったおいしいお菓子の存在をいずれは知ることになります。 家庭内で親が教えなくても、外世界で良いことも悪いことも覚えてくるのです。 家の中でどんだけ厳しくお菓子禁止をしたところで完全に防御することはまず不可能、一度知ってしまったら親の目を盗んで隠れてお菓子を貪るようになってしまいます。 お菓子のストックがない、砂糖も置いてない家から一歩も外に出さずに育てるのなら成し遂げられるかもしれませんが、それでは虫歯を防げたとしても心の発育に悪い影響を与えてしまいそうなのであまり感心できません。 親の言うことはちゃんと守るように厳しく躾をして「お菓子は食べてはいけません」という約束をしてから、家の外に出掛けることを許した場合はどうでしょうか。 これならお菓子を見ても親との約束を思い出して口にすることはないかもしれません。 友達はみんなおいしそうにお菓子を食べていても、約束を破るわけにはいかないのでその子供はお湯かお水を飲んでその様子を見守るだけでしょう。 やはりこれも心の成長には好ましくなさそうです。 我慢を覚えさせることは大切ですが、お菓子の味を1人だけ知らないまま成長するのもその子の将来を考えると不幸なことかもしれません。 それなら適度に糖分の少なそうなお菓子を買い与え、虫歯の予防に歯磨きもさせれば子供も喜ぶし健康に育って欲しいという願いもかなうでしょう。 むやみやたらにお菓子をあげることは決して子供のためにはなりません。 そのせいで栄養バランスを考えて食べさせるはずだった食事が喉を通らなくなったり、虫歯になる危険が大きくなるのは親としては見過ごせません。 だからといって一切のお菓子を禁止するのも極端な発想すぎるので、真ん中を取って管理しながらお菓子を与えるのが一番の方法ではないでしょうか。 砂糖があまり使われていない虫歯になりにくそうなお菓子類、キシリトールの入った歯に優しいお菓子類を中心にしてローテーションを組み、それを定期的に食べさせてあげるようにするのです。 これなら親の知らない所で甘いお菓子を食べまくられるよりも全然虫歯のリスクも少なくなりますし、お菓子を食べることで子供の精神もよい方向に成長してくれるのは間違い有りません。 禁止するのではなく管理する、これが親から見た子供とお菓子の最良の関係でしょう。