虫歯になりにくいお菓子

口内の滞在時間がカギ!

チョコレート

糖分の含有量だけが虫歯になりやすいかを決定する要因ではありません。 口内がどんな状態の時に虫歯になりやすいか、それはズバリ原因となる糖分が口の中にのんびりと滞在している時が健康のピンチ、虫歯の危険ありです。 お菓子を食べる時もこれを当てはめて考えればよく、糖分が長時間お口の中に残らないようなものなら虫歯になりにくいので、治療のために歯科医院に通院することにもなりにくいのではないかと考えられます。 糖分が虫歯を作る原因なのは誰でも知っているでしょうが、そこで糖分の摂取を控えて虫歯発生を抑えようとする発想がストレートな考え方としたら、変化球的な発想はその口内に糖分が滞在する時間を短くする、砂糖は食べますが虫歯を作る時間はあげないよ、と綱渡りのような方法になります。 糖分を避け続けることは至難の業ですしならば受け入れてしまおう、でも長くは認めないよ、すぐに立ち去ってもらうから、ってことですね。

ここまでの説明でお気づきかもしれませんが、上記に当てはまるお菓子は何かというと流動食のゼリーやヨーグルト、プリンなどです。 固形のチョコレートやビスケットを食べたら口の中に食べかすが残ってしまい、その食べかすが虫歯を育ててしまう悪い結果を招きます。 食べかすを口内に残さないことが虫歯予防になるので、糖分の量だけでなく滞在しやすくないお菓子を重点的に選択することも歯医者さんのお世話になりにくくする方法としてはかなり有効な方法になるのです。 ヨーグルトならもともと糖分も少ないうえにツルンと飲み込んでしまえるので、口の中で虫歯が育つ時間も土台も与えない素晴らしいおやつになります。 ゼリーやプリンには一定量の糖分が含まれていますが、それでもツルツルッと飲み込むことに疑問を挟む余地はありませんので、子供の口の中に滞在する時間はほんの数秒でしかなく虫歯菌が活躍する隙はそれほどありません。 糖分ごとすぐに胃袋へと進んでいきますので、親としては安心できる部類に入るのがこれら流動食タイプのお菓子です。 完全に全ての糖分が数秒で胃袋まで落下するのかというとそうではなく、多少は口の中にも残りますしプリンならその量も少し多くなるかもしれません。 しっかり用心深く虫歯予防をするのならおやつの後にケアをするのがベターですが、流動食の優れているのはそのアフターケアの簡単さもあります。 おやつ後は歯磨きをしてお口をすっきりさせるのが健康優良児のあるべき姿で、世界中の歯科医師がこのことに賛同するでしょう。 でも何かを口にするたびにその都度歯を磨くのはけっこうめんどくさいものですし、子供にそれを教育的指導したところですぐにサボリだすのは明らかです。 大人でさえやりたくもないことなので、気まぐれで自由気ままな天使のような小さな子供がおとなしく言うことをきくわけがありません。 1日に何度も歯磨きをすることに飽きるのは必然で、親の目を盗んでやったフリをするようになるのは時間の問題でしょう。 そんな子供にも安心して食べさせることができるのが流動食のおやつなのです。 柔らかいゼリーなら食後に歯磨きをせずとも、簡単に口を濯ぐだけでも充分な虫歯対策になってくれるので、口うるさく歯を磨くよう躾なくてもよいのです。 磨くことは面倒でもうがい程度のことなら時間もかからずすぐに終わるので、わがままなお子さんでもちゃんと言うことを聞いてくれるでしょう。 親からすればこれほど助かることはありませんし、教育のストレスも軽減してくれるヨーグルトやゼリーのおやつは、毎日これでもいいんじゃないかと絶賛したくなる程負担を減らしてくれる救いの神とも呼べるお菓子なのです。